過去より、もっと良い恋をあなたと・・・

えっ?

『どぉゆう意味?』

『俺はお前の前から居なくなったりしない・・・』

五十嵐・・・

『お前が、悲しんでるところを見るなんて耐えられないんだ!』

震えてるの五十嵐?

もしかして、

『泣いて、るの?』

『チクショー・・・好きだ。』

『今、なんて?』

『お前が、〝愛菜〟が好きだ。』

嘘!

五十嵐が私のことを?

『ホ、ホント?』

『嘘なんてつかねぇよ////』

耳を真っ赤に染めている五十嵐。

『俺のもんになって?』

『ありがと。でも、まだ私・・・』

まだ私は誠人のことが・・・

昨日別れたばかりで、気持ちの整理があまりついていない。

そんな状態で他の人と付き合う訳にはいかない。

『今すぐにとは言わない。考えてみて・・・』

五十嵐は、私の頭を撫でると保健室を出て言った。

ゴメンネ・・・

相手が五十嵐だからこそ、こんな半端な気持ちで答えたくないんだ。

もう少しだけ私に時間を下さい。