過去より、もっと良い恋をあなたと・・・

『おはよ!どうしたの?』

あっ真海だ。

『おはよ~寝坊しました。』

真海が笑っている。

『愛菜が寝坊したって、住んでるとこ裏なんだから平気でしょ(笑)』

『そうだけど、そんなに笑わなくても・・・』

真海は相当ツボに入ったらしく、笑いが途切れない。

そんな時・・・

『はよ~作条、どうした?』

『えぇ?だって、愛菜が面白いんだもん!』

また、少し収まってきたのが激しくなった。

『廊下まで響いてるぞ。』

『えっ!マジで!?ソレはヤバイよ~』

やっと笑い終わった真海。

『で、清野が何したって?』

『あぁ~愛菜がね、寝坊したって言うから・・・!?』

私は真海の口を塞いだ。

家が裏だなんて五十嵐に知られたくない。

とりあえず私は真海を廊下へ引っ張っていった。

『何すんの!苦しかったじゃん!!』

『ゴメン!でも、五十嵐に家が裏だなんて知られたくないし・・・』

『あっ、そっか!愛菜、家ドコにあるか知られたく無いんだもんね!!』

もしかして、忘れてたの?

真海って抜けてるトコあるからなぁ~

『気を付けてよね!』

『スイマセン。』

『じゃあ、教室戻ろ!』

って何でアイツが私の席に座ってんの!?

『あの~どいて頂けます?』

五十嵐が私の方を見た。

『なぁ清野、なんか合ったろ?』

はい?

何のこと言ってるんだろう・・・

『何かって、何にも無いけど!』

『嘘つくなよ!』

私は五十嵐に右腕を掴まれ、教室を出た。

『五十嵐、痛いよ!』

五十嵐は返事をしない。