過去より、もっと良い恋をあなたと・・・

誠人は私を家まで送ってくれた。

『ただいま~』

って言っても返事が返ってくる訳はない。

その理由は1人暮らしをしているから・・・

私の実家は静岡県。

月夜学校があるのは、東京都。

通学が大変なので私だけコッチに住んでいる。

『はぁ~』

私はベッドに寝そべった。

誠人、居なくなっちゃうんだ・・・

寂しくなるなぁ。

『ちょっと待てよ!』

私は勢い良く起き上がった。

ドイツに行くのは卒業してからって言ってたよね?

それなのに何で、こんな早く別れようって言ってきたんだろ・・・

まだまだ時間なんていくらでもあるのに。

だって今日が始業式だったんだよ!


ピロロロロロ・・・・

何の音?

ピロロロロロ・・・・

目覚まし?

ん?

『あー!!』

私、あのまま寝ちゃったの!?

もう7時じゃん!

ヤバイよ~

『お風呂入んなきゃ!』

15分後・・・

『あーもう!』

制服着替えにくい!

スカート、折るの面倒くさいー

『もうすぐ8時だー!!』

私はカバンを持ち、家を飛び出した。

まぁ急がなくても良かったんだよなぁ~

住んでんの学校のすぐ裏のマンションだし(笑)

教室に着いた私は席に付き、伸びた。

『はぁー間に合った。』