『あ、愛菜!?』
今うちが見てるのは幻?
そー思い自分の頬を抓ってみると、痛かった。
『夢じゃないんだ・・・』
『アレのことか?』
俊が指指している方向に居るのは、愛菜と学校1の美男で2年の谷地先輩!
『うわっ!何で俊がココに!?』
迂闊だった~
まさか、声に出して言っちゃうなんてぇー
『真海、アイツ知ってんの?』
アイツって、先輩のことだよね。
『うん、一応ね。学校1の美男だし・・・』
うちにとっての1番は俊だけど♪
『ふ~ん。で、名前は?』
何でそんなに細かく聞くんだろ?
『谷地先輩!谷地誠人っていう名前だよ♬』
俊が物凄く驚いているのが分かる。
『どうかした?』
『い、いや。何でも無い・・・』
何でも無いって顔、してないんだけどなぁ~
『そっか!』
まっ、良いよね!
『谷地・・・』
俺の記憶に間違いなければ、アイツは愛菜を傷つけた奴だよな。
何でそんな奴が此処に居て、仲良さげに公開キスなんてしてんだよ!
意味分かんねぇ・・・
スッゲェームカつく。
これってヤキモチか?
・・・いや、アイツに俺が妬く訳ねぇーよ、な?
『教室戻るぞ?真海。』
『うん!でも、愛菜平気かなぁ?』
俺もスゲー心配だけど。
『先輩がついてるなら大丈夫だろ?』
襲ったりしない限りは。
『そだね♬先に戻ろ!』
『おぅ。』
真海は俺の腕に飛びついてきた。
『あんま勢い良く飛びついてくんなよ!』
『何で?』
『危ねぇからに決まってんだろ?』
『ありがと!』
俺はいつまでこーしてられっかなぁ~

