五十嵐。
今うち、この人とキスしてるの?
『んっ、んんんー』
変な声漏れる。
ソロソロ限界だよ~
ドンッ
うちは五十嵐を突き飛ばしていた。
『ハァハァ、な、何すんの!?』
『いってぇー。それはコッチの台詞なんだけど?』
なんだぁ!?
五十嵐ってこんなキャラだったのか!!?
『う、うるさいな!ていうか、何でいきなりキスなんか・・・』
五十嵐にキスされてる最中、愛菜が走っていってしまったのが見えた。
よく見ると泣いていたような・・・
五十嵐もどこか悲しそうな顔してたような。
『その理由、本当に聞きたい?』
聞きたいに決まってんじゃん!
『もう分かってるんじゃない?』
分かってる?
あ~コレのことかな。
『愛菜の前でわざとキスした?』
1番考えたくなかった理由だった。
『半分正解。でも、もう半分は違うよ?』
半分?
もう半分はなんなの!?
『半分当たってるんだから、ちゃんと答え教えてよ!』
『もう半分はねぇ・・・』
『!?』
五十嵐が抱きついてきた。
『作条さぁ俺のこと好きでしょ?』
はぁ!?
んな訳ありますけど・・・
何で知ってんの?
『だったら、な、んなの?////』
うわー
超ー恥ずい////////
五十嵐はうちの耳元で言った。
『付き合ってよ。』
『えっ?』
今、夢でも見てんのかな?
なんか付き合ってとかなんとか・・・
しかも五十嵐の声で。
『ソレ、本気?』
五十嵐は、ニッと笑いうちの頬に軽くキスをした。
『本気に決まってんでしょ?(笑)』
嬉しい。
愛菜に報告しなきゃ!
喜んでくれるかな?

