今私何言われたの?
か、可愛すぎ!?
イヤイヤイヤ、それは無いよね!
耳元で言われて恥ずかしすぎて聞き間違えただけだよ・・・ね?
『あ、あの///』
五十嵐の顔が近いよぉー/////
さっき耳元で喋られた時、吐息が耳にあたってくすぐったかった。
ソレを思い出すと恥ずかしさが更に込み上げてくる。
『ねぇ、愛菜。』
また、そんな距離で!
五十嵐の吐息で私の前髪が揺れる。
『キス、しても良い?』
『えっ?今何て・・・』
思わず聞き返してしまった。
『キスしても良い?』
今のは聞き間違って無いよね?
確かに五十嵐は、〈キス〉という言葉を口にした。
だんだんとまた距離が近くなり、あと1cm位というところで。
『ゴメン。今の私はそぉゆうこと出来る身体じゃ無いんだ・・・』
それに、
『五十嵐のこと好きじゃ、無いし。』
ズキッ
何だろ?
胸が痛い。
『本気で言ってる?』
ほ、
『本気だよ!』
五十嵐はほんの一瞬だけ、とても悲しそうな顔をした。
私、傷つけちゃったかな?
ううん!
これで良いんだよ。
真海の恋を応援したいから・・・
『ゴメンナ、作条んとこ行くか。』
最低だ。
五十嵐は悪くないのに、謝らせて。
私こそゴメンネ。
『うん。教室に居るかなぁ~』
『終礼が丁度終わった位だからな。』
『じゃ、行こっ!』

