「ああ、沙織さん、ここに黒宮真綾さんっている?」






 蓮を放っておいて、僕は沙織さんに話しかける。






 そのことに怒る蓮。





 別にいいでしょう?





 球には放っておいたって。





 「ああ、真綾ちゃんはいるわよ?なに~?ファンレでも来たか??」





 冗談で言ってるな、沙織さん。





 マジで来たんだけど、ファンレ。





 「うん、そうなの」





 「はあ!?」




 ほらやっぱり、冗談で言ってた。