きっとこれが最後のファンレターになるだろう。






 僕はもう、引退なわけだし・・・。







 えっと、住所は・・・。








 清涼・・・病院。







 ここ!?


 なんで、ここがこの子の、住所?







 入院してるのか?







 僕は、部屋を飛び出して、ナースステーションに走った。







 途中、医師に走るな、と注意されたけど、そんなこと気にしない。







 「ねえ、沙織さん!」






 「大樹君?どうしたの?」






 それと同時に。





 「栞奈さん!」





 女の子の声も聞こえた。