「うわーーーーーん!」



 「泣きやめよ、ほら」



 お父さんが笑っている。



 そんな珍しいことじゃないけど、なんかうれしい。



 周りは、僕らを見ている。



 感動しているのか、泣いている人もいる。



 「ほら、かえる・・・」



 しまった、という顔をしたお父さん。



 ファンの人に家知られちゃうよ。



 今帰ったら・・・・・・・。



 「ああーーーー!すごい!」



 僕は叫んでみた。



 どうにかなるってことじゃないけど・・・。



 すると全員、僕が指差した方を見た。



 今だ、と言わんばかりに僕らは逃げた。



 「さすがだな、大樹」



 全力疾走が相当こたえているみたい、お母さんは半ばキレている。



 「今日は、御馳走だ!」



 お父さんが笑顔で言う。



 喜ぶ僕ら。



 お父さんはお母さんと買い物に行った。



 今日は、蓮も一緒にご飯食べるんだって!



 お父さんとお母さん、そして蓮のお母さんとお父さんは買い物に行ってしまい、僕らは3人になった。