そういった途端、ビデオは切れた。




 俺の目からはとめどない涙が。




 大樹。




 大樹。




 死なないでよ。





 俺を置いて行かないで。





 『直ちゃん、笑ってよ』





 幻聴が聞こえた気がした。




 
 「大樹・・・?」





 大樹の瞳から、一筋の涙が流れていた。




 静かな病室に




 俺の泣き声だけが





 響いていた。