「大樹・・・大樹!!!」




 その場に崩れるようにして泣いた。




 俺のたった一人の弟。





 死んだ。





 もう、目覚めない。





 でも、その顔はいかにも寝てる顔にしか見えなくて。





 朝が来たらまた・・・おはようって言ってくれる気がして。





 そんなふうに、思ってしまう。