直ちゃんはいつも、僕がいない事だけでいつも暴走してたから・・・。



 「直ちゃん、暴走しちゃダメだよ」



 「大丈夫!うちがついてるもん!」



 蓮か。



 頼もしいけど、大丈夫かな?



 万が一手を出したら・・・。



 「ほら大樹、朝早いんだから早く寝ろ」



 「・・・はい」



 好きなことをするには、何かを我慢しなきゃいけない。



 それが、僕は学校を我慢。



 優先させるべきは、仕事だ。



 部屋で寝ようとすると、お父さんの声がした。



 「有希、義務教育を優先させるべきよ」



 お母さん?



 何の話?



 「・・・ああ・・・でも、大樹はうちの事務所の星だから・・・。そう簡単には」



 事務所の星?



 「そうよね、有希、ゴメンナサイ」



 「謝らなくていい、逆に済まないな、大樹を芸能人にしてしまって」



 「いいのよ、あの子が好きでやってるんだから」