僕らは、双子。



 おんなじ顔。



 おんなじ声。




 おんなじ、背。



 なのに、なんで?




 どうして、僕は。



 どうして、僕は病気なの。




 「僕が、絶対に、大樹を守る」




 絶対に死なせないよって、笑ってくれた。




 いつでも、笑っていた。




 お願い、もしこれが最後なら。




 僕と直のお別れ・・・?




 もう、会えない?



 神様。



 お願いです。



 直の笑顔を、僕に見せて。



 直に、伝えてよ。



 ありがとうって。



 僕はもう、死んじゃうから。