次の日・・・・・・
すずめの鳴き声で目が覚めた。
「もう・・・・・朝?」
ベッドから降りて、制服に着替える。
でも、なぜか手が止まる。
それで、ボォーッとしちゃう。
そして今気づいた。
昨日の記憶がない。
思い出そうとしても全く頭に浮かびあがってこない。
まさか・・・・・記憶喪失?
そんなわけないよね・・・・・・。
そんなことはほっといて家族が集まる一階に向かった。
そしてゆっくりリビングの扉をあける。
「あら、茹月。おはよう。今日は早いのね?朝練?」
「へっ?朝練とかじゃなくてたまたま目が覚めたから起きてきただけだよ?」
「なぁ~んだ。お母さんはてっきり朝練かと思ったわ」
リビングを見渡す。
なんかもの足りないような気がする。
1つだけ・・・・・足りないような気がする。
いつも隣にいたのに、今日はいない気配がする。
・・・・・・・・・そうか。
妹がいないのか。


