ヤンキー少女は恋をする!?①

―――――グサッ


柚木の左胸を刃物で刺した。


そして柚木を投げた。


柚木の周りは血の海。


そして彼は猛ダッシュで逃げて行った。


警察は青い顔で柚木を見つめたままだった。


「柚木・・・・・柚木!」


あたしは必死に柚木の名前を呼ぶ。


「柚木!・・・・・・柚木!!」


肩をたたいても何をやっても柚木は目を覚まさない。


「柚木・・・・・目を覚まして!」


ピーポーピーポー・・・・・


誰かが呼んだのか救急車が来た。


救急隊員の人は・・・・・


「君、離れなさい!」


「いやあああああ!柚木いいいいい!」


あたしは・・・・・・あたしは!


柚木を失いたくないの!


お願いだから・・・・・・!


誰も・・・・・柚木に・・・・・触らないで!


「いやああああああ!」


「こら!暴れるんじゃない!」


「柚木いいいいい!」


柚木を連れていかないで・・・・・!!