「なっ!?何言ってんだてめぇ。」


驚きを隠しきれないヨウと、静かに見守る黒サン。


なんだか、黒サンのほうが総長みたいだな。


「それを"壊す"ことに意味があるんですね。」


「あぁ。」


そうだ。


黒サンが落ち着いた声で問う。


「その意味とやらを聞こうか。」


さっきまでの感情豊かな、顔つきはなく逆に感情を殺したような無表情で聞くヨウ。


「発信機だ。」


俺の後ろから聞こえる、獣の声。


ヒサが、電灯に寄りかかりながら腕を組み口を開く。


その通りだ。


「発信機・・・?」