「いや、あの。そういうわけじゃないんだけど・・。」 おもわず、目線を逸らしてしまう。 けどそのとき、ヒサの目の色が変わったのを、あたしは見逃さなかった。 もう一度目線を合わす。 やっぱり。 獣の眼だ。 「違うな。"聞きにくいこと"か。」 「!!?」 射ぬくように見つめられる。 何もかも、お見通しなんだ・・・。 あたしは、短く息を吐いた。 「jack。」 「!!?」 今度は、少し揺らぐ瞳。