そんな人たちにあたしはこんな事しかできないのだろうか。 自分の無力さに腹が立つ。 自然とアキに回している腕の力が強くなる。 「腹を立てる必要なんかねぇよー?レナ。」 あたしよりも頭一つ分背が高いアキ。 腰に回る腕とあたしの頭に置かれた大きな掌。 その手はシンたちと同じく何かを潰すために使ってきた拳。 でも、シンたちとは違う何かを護るために使ってきた拳でもある。 その手は本当に温かくて、大きくて。 優しくなでられるたびにくすぐったい気持ちになった。 あたしにヒサとは違う安心感をくれる。