はずだった。
「嘘…だろ?…」
あるはずの場所に、あるはずのものがない。
「店が、…ねぇ…。」
予想してなかった。
店がなくなっているなんて。
だって、霧野さんはいつでも来いといったんだ。
なのに。
なのに、今目の前には、跡形もなくなった空き地しかない。
『売り地』と書いた看板だけが、ぽつんと立っている。
思考回路が完全に止まった。
どうなってるんだ?
店は?
霧野さんは?
言い様のない、浮遊感。
何か掴むものが欲しいと、自分の手を握り締める程に。
「店、先月で閉店したんだって。」
背後から不意に声がした。
びくっとして振り返った。
そこには、その声の主がいた。
いたけど、あまりの現実味のない存在に、俺は釘付けになった。
「嘘…だろ?…」
あるはずの場所に、あるはずのものがない。
「店が、…ねぇ…。」
予想してなかった。
店がなくなっているなんて。
だって、霧野さんはいつでも来いといったんだ。
なのに。
なのに、今目の前には、跡形もなくなった空き地しかない。
『売り地』と書いた看板だけが、ぽつんと立っている。
思考回路が完全に止まった。
どうなってるんだ?
店は?
霧野さんは?
言い様のない、浮遊感。
何か掴むものが欲しいと、自分の手を握り締める程に。
「店、先月で閉店したんだって。」
背後から不意に声がした。
びくっとして振り返った。
そこには、その声の主がいた。
いたけど、あまりの現実味のない存在に、俺は釘付けになった。