3曲目は、シオンの体調次第で、休憩を入れるか、そのまま続行するか決める事になっていた。
シオンは、もう一曲弾く事を決めた様で、鍵盤に両手を置いた。
そして、彼がとても好きだという、木枯らしのエチュードを弾いた。
鍵盤を端から端まで弾き続けるこの曲。
感情込め過ぎるから気をつけなきゃと、シオンはいつも言っていた。
シオンの弾く、木枯らしのエチュードは、心を揺さぶられる激しさだった。
きっと、これが本当のシオン。
これが本当のシオンの叫びなんだ。
迫り来るシオンの思いに、涙が止まらなかった。
(すまん、一秒たりとも、見逃すまいと思ってたけれど、涙でかすんじまった…。)
慌てて目頭をこすり、またシオンの姿を追う。
ほんの何分かの出来ごと。
弾き終えた時の、観客の拍手は耳が痛いほどだった。
シオンは、もう一曲弾く事を決めた様で、鍵盤に両手を置いた。
そして、彼がとても好きだという、木枯らしのエチュードを弾いた。
鍵盤を端から端まで弾き続けるこの曲。
感情込め過ぎるから気をつけなきゃと、シオンはいつも言っていた。
シオンの弾く、木枯らしのエチュードは、心を揺さぶられる激しさだった。
きっと、これが本当のシオン。
これが本当のシオンの叫びなんだ。
迫り来るシオンの思いに、涙が止まらなかった。
(すまん、一秒たりとも、見逃すまいと思ってたけれど、涙でかすんじまった…。)
慌てて目頭をこすり、またシオンの姿を追う。
ほんの何分かの出来ごと。
弾き終えた時の、観客の拍手は耳が痛いほどだった。
