「色秦日向(イロハタ ヒナタ)さん、あ、色秦さん、お薬の時間ですよ!!」
「はいはーい、ここにいますよー!!」


私は、色秦日向。

この真っ白な四角い部屋の、この真っ白な四角いベッドの上、いつも四角い窓から外を眺めるだけの毎日。
私の体では、自由に走り回る事も、歩き回る事も出来ない…

そして

もうすぐ…

もうすぐ、こんな、看護師さんとのやり取りも出来なくなる体を持っています。