―――日曜日。 噴水の前で悠君を待っている。 現在時刻、9時45分。 待ち合わせ時刻の15分前。 「先輩!」 悠君の声。 声のしたほうを見ると、悠君がこっちに向かって走っていた。 「悠君、早いね」 「それは俺の台詞だよ・・・」 パーカーにジーンズというラフな格好の悠君。 でも、似合ってる。 ・・・やっぱ、悠君は格好いい。 でも・・・。