―――その後、悠君達は市中大会で優勝し、次の大会へと駒を進めた。 私は、自分の部屋で課題をやっていた。 ポロン・・・ポン・・・ポーン・・・。 いきなり流れるオルゴールのメロディ。 「・・・悠君!?」 ケータイには、愛しい君からのメール。 『市中大会終わったから、今度の日曜日1日だけオフだよ。 また、練習詰めの毎日になるけど・・・。 その前に遊びたいんだ。 今度の日曜日、空いてる?』 嬉しくて、嬉しくて。 『空いてるよ』ってすぐに返信しようとした。 けれど、私の手は一瞬、止まった。