―――――…しばらく歩くと…



――――…ドクン…ドクン…ドクン…


あの後ろ姿は………


俺が間違えるはずがない。


ずっとずっと想ってきたんだからな。


あれは………


―――――――…間違いなく桃だ。



桃は鈍感だから
歩くと男が顔を赤くして
見ているのにきずかない。




そんな男どもに
今すぐ走って“俺の女だから”なんて
言ってやりたいと思ったり。



俺はしばらく
桃の後ろ姿を見ていた。

まるで
体が“桃を見てたい!!”といってるように。



桃は俺と同じ
一ノ瀬高校の制服を着ていた。


相変わらず
可愛いなぁとか思ったり。