そして次は、またこのケーキを必要とする仕事に。


今度は、ケーキを買えなかった青年が、
山のふもとをさ迷い歩いているという。

……どういう事だ?


詳細を見ると、彼の恋人は山深い場所に建つ、ロッジに住んでいるらしい。
自然を愛する芸術家だそうだ。

そこへふもとの町から通い妻化している青年は、
今日も、共にクリスマスを祝おうと、近くの洋菓子店へ頼んでいたケーキを取りに行ったそうだ。

しかし洋菓子店へ入ると、
中で倒れている店主を発見!
ちなみにぎっくり腰だったそう。
一番近い、しかし結構な距離のある病院まで付き添い、連れて行った。
それで戻ってくると、もう日も暮れていて、確か売っていたはずと向かったパン屋のケーキは売り切れ。
コンビニとか近くに無いし。
もう、ケーキは諦めようか。

でも暗い中でケーキに蝋燭、
他のごちそうを並べた光景を、恋人は楽しみにしている。
なんか1週間前から用意とかしちゃってるし。
ああ、どうしよう!

と、いう問題だそうだ。

頑張れば近くの町で、せめてカットケーキでもいいから買えないだろうか。と、
吹雪いている中、出かけようとしているのをまずは止めよう。そしてケーキを渡そう。