「だって、あたしのことナンパから助けてくれるし!ニコニコしてて、優しそうだし!!あたしに、すっごく優しいし!!!」 それに! 「熱は計るために、おでこくっつけるし!」 「ぶはっ!」 「・・・」 「いだっ」 噴出した充を、隼人さんが蹴っているのが見えたけれど あたしは続ける。 「あたしは!赤の他人にこんなに優しくしてくれる人に出会ったことない!」 そんな善人の、お手本みたいな人たちが、 いかつくて、おっかない顔した 「暴走族の、お偉いさんだとは思わないじゃん!」