「…………」

「美樹さーん」



桜を見た途端、石の様に固まった美樹。

そんな美樹に声をかけながらため息をつく流生。



「美樹?どうしたー?」

「その子は?」

「何か何処かで見たことない?」

「んん…、そう言えば」



美樹の様子に気が付いた幹部は美樹の後ろから顔を出し桜を見つける。



「さ、くら…?」

「「「「……は?」」」」

「!!お兄ちゃん!」

「「「「さ…、桜ぁぁああぁああぁ!???」」」」