数時間後― 辺りはだいぶ暗くなってきて 冷たい風も吹いてきた。 時刻は18時55分 「…どうしたの?和哉」 和哉がさっきから やたら腕時計を見ている 「…そろそろか」 「そろそろ?何が?」 「由香、こっち来い」 和哉に連れられて 私は あの大きなクリスマスツリーの前に来た