「「兄貴!?」」
後方に居た弟分だろう二人の不良は血相を変えて兄貴分に駆け寄る
…………いや、何だろう
瑞樹君勇者だわ……完璧に無謀な事を仕出かしたけど……でも、右ストレートはナイスだった
……って、呑気に考えてる場合じゃねぇか
「……結局こういう落ちなわけだよ」
俺は何かを諦めたように肩を落とすと歩き始めた
所謂、戦地に……瑞樹が引き起こした現場に──
「わぉ、今日の俺は絶好調だ♪……それより大丈夫か?」
不良の兄貴を吹っ飛ばした張本人はそう呑気に言うと優等生眼鏡の少年に問い掛ける
「……えっ、あ……はい……ありがとうございます」
眼鏡少年は唖然としていたがハッとしたように頭を下げるが、直ぐに顔を上げて首を傾げた
「あ、れ、瑞樹くん……?」
「そうだけど、何で俺の名前知って……って、海貴!?」
瑞樹は驚いたように目を見開いた
……海貴──……篠崎 海貴か?
俺の思考はある一人のクラスメートと一致した
「悪い……委員長だったのか」
そう言い俺は申し訳なく思いながらも二人に歩み寄った



