「何がついなんだよ……全くどうすんのさ」
「放置」
溜め息を吐きそうな呆れ顔で言う波に優希は即答する
波はついに溜め息を漏らした
「あの……優希ちゃん、その人はだ、大丈夫なのかなぁ?」
百合亜は困惑したような口調で言った
微かに声が震えているようだ
「ああ、ほっとけば直るから気にしなくても大丈夫よ」
「そっかぁ♪」
優希の言葉に百合亜は笑って頷いた
って、おいッ
彼、血が出てるから!痛いからねッ
それで、納得出来る百合亜は何?
私は顔をひきつらせるが、敢えて黙っていた
と、言うのもさっきから恨めしそうに見ているブッ飛ばされた彼──前河 瑞樹から目線を逸らすためでもある
ここは他人のフリ行こう……うん
そして、私は目線を逸らす為にさっき前河が来た角の方に目をむけた
すると、ちょうど誰かが玄関に繋がるろうかを歩いてくる姿を映した
あれ?あの人って……
何処かで見たことあるその人物を思い出すように食い入るように見つめる
「霜月 朔夜……」
「ゲッ……泉 優希」
朔夜は優希を見るなりあからさまに嫌な顔をした



