クリスマスから大晦日にかけて行うドームライブに向けて毎日、社屋の地下のスタジオでダンスの練習。



「休憩!!」



全身に汗を滲ませながら、俺はその場にヘタリ込む。



ベンチまで飲物を取りに行く気力すら起こらない。



「涼!!俺の分も取って来て!!」



「じゃあ~100万円出せ!!レン」


「そんな金あるわけないじゃん!!」



俺は涼をパシリに使うのは止めて…自分で取りに行った。



リッキーはベンチに座ってコソコソとメール打ち。
相手は彼女の麻祐ちゃん。


リッキーは付き合ってもう4年半経つけど今でもラブラブ。



付き合いたての俺たちの方がラブラブのはずなのに…リッキーたちに負けていた。