私はレンに文化祭で上演する『眠り姫』の演技指導を受けていた。



お父さんが座長を務めていた早蕨一座の看板だったレン。
舞台での立ち回りに演技はお手の物。



舞台女優を目指す私にとってはレンのアドバイスは神の声。



レンのアドバイスをメモに取って必死に家でも練習。


本番まで後10日。



二人っきりで居残って練習をしていた時のコト。




「ねぇ~月実ちゃん…俺と付き合って」



「へっ!?冗談でしょ?レン」



だってだって…レンは人気アイドルだし…
こんなタダの女子高生で普通顔の私をスキなはずないって・・・