当たり障りのないメールを月実ちゃんに送信。



ようやく仕事が終った。



時刻は午前2時半。



帰りがけの暖房で乾燥気味だった車内、俺の喉も渇いていた。



部屋に戻って最初に冷蔵庫に直行。



ミネラルウォーターを飲みながら、ガラス戸に歩み寄る。



間接照明だけの優しい光の中。



俺はベランダの向こうに眺める。


俺の部屋からは街の夜景は見つめられても…月は見えなかった。