リッキーの言う通り俺は女慣れしている。
それは自分の意志じゃない。



家族の為…

『早蕨一座』をもっと大きくさせる為に…



ガムシャラに地位や名誉のある女性に犬みたいに愛想を振り撒いて身体を投げ出して、ずっとこの芸能界でやって来た。



今でも自分の生き方に胸を張っている。



今の自分の在るのは過去のおかげだって・・・



そう思わなければ…過去の全てが水の泡なってしまう。



否定するのは簡単だけど…肯定するのは普通の神経では出来ない。



アイドルと呼ばれるのには本当の俺は程遠い存在。