「やだ。命令すんな。あ…一つ目の命令な?」

…何よ…?

「髪ほどけ」

…は!?
校則無視出来るわけないでしょ。
今の私が!頑張って地味子の演技してるっつーのにこのばか!

「無理です」

一言だけ言うと、周りにいた女子の一人が言った。

「帝牙様、東院さんには無理じゃなくって?だって、まじめだもの。」

うざい女。だけど今だけはその言葉、ありがたい。