幼馴染と大家さんと転校生


「・・・もしも、燈南が詩織にそのことを喋らずに黙ってて、でも、詩織にバレたらどーなってたと思う?」

「・・・今より、ひどくなってたかも・・・。」

「・・・だろ?
 ・・・それでいいんだよ。」

うわっ! カズさんかっけぇ・・・。

ずりぃよ・・・。

「・・・お前等は、十何年も一緒にいるんだ。
 ・・・こんなことで、簡単に関係崩れんのか?」

「・・・んなわけねぇよ。
 こんなに簡単に崩れてたまるか!
 なぁ、燈南!!」

「うん。 そーだよ!」

「・・・うん、それでいーけど、善。」

「はい?」

「・・・だからって、あせんなよ。」

「分かってる!!
 カズさん、かっこよすぎだよ。
 ホント、かなわねぇな・・・。」

燈南が、カズさんのこと好きになるの分かるかもしんねぇ・・・。