――SIDE 善――

『っカズさん! 詩織が!!』

なーんで、あの時俺はカズさん呼びに行ったんだ?

詩織の部屋から帰ってきたカズさんは、燈南をお姫様だっこしてるし・・・。

されてる燈南も嬉しそう・・・。

・・・燈南は、









カズさんが好きなのか?









そして、詩織が俺のことを好きぃ?!

ねぇだろ・・・。

「今朝、詩織が"善に彼女がいる"ってゆう噂を聞いて、落ちてたの。
 あたしはね、そんな噂信じなきゃいいって言ったんだ。
 詩織は、"嘲笑ってたんでしょ" "見下してたんでしょ" "ふざけるな"って。
 誤解なのに・・・、でも、誤解させたあたしも悪い・・・。」

「俺はそんなことねぇと思う!!」

「・・・俺も。」

「でもっ!!「・・・燈南、俺言ったろ?
 ・・・伝えないで後悔より、伝えて後悔」