「オハヨー!!
・・・アレ?! 詩織元気なくね?
なんかあったの?」
そういって、善があたしの背中を思いっきり叩いてくる。
「・・・い、痛いよ善!」
「あ、わりぃ!!
なに笑ってんの燈南。」
燈南ちゃんはあたしと、善くんのやり取りを見て笑いを隠せない様子・・・。
「なんでもないよ~♪」
「や、なんかあんだろ!!」
「何もナイってば!」
「俺等の間に隠し事はないんじゃなかったっけ?」
「何もナイって言ってるよね?」
「はい、すみませんでした・・・。」
いつもこう。
あたしたち3人の中で、1番の主導権を握っているのは、燈南ちゃん。
あたしも、善くんも逆らえないよね・・・。
「あははっ!!」
「あ、笑った!
詩織、今日やっと笑ったな♪」
「"やっと"って・・・。
今日、まだ始まって8時間半しか経ってナイよ!」
「だな!」
―――――キーンコーンカーンコーン♫
「席つけー!!」
善くん、ホントに好きな人、いるのかな・・・?
・・・はぁ・・・。
ため息ばっか・・・。
『・・・ため息ばっかりついてると、老けるぞ。』
そーだよ・・・そーだよね!!
もともと可愛くナイあたしが老けたらもっとヒドくなっちゃうもん!!