――SIDE 燈南――
「あははっ・・・。
そっか・・・」
「詩織・・・ごめん・・・。」
「"ごめん"?
燈南ちゃん、朝からあたしのコこと、笑ってたんでしょ?
告っても無駄なのに、変な期待してって、思ってたんでしょ?!
あたしのこと、内心嘲笑ってたんでしょ??!」
「・・・そっ、そんなんじゃっ「今更言い訳?
笑わせないで!!!
"そんなんじゃない"?
あたしのこと、見下してたんでしょ?!
あんたが想ってる善に告られたんだよ?って思ってたんでしょ?
ふざけんな!!」
―――――パシっ・・・!
あたし・・・、詩織に叩かれた・・・。
「早く出てって!!
燈南ちゃんの顔なんか、見たくない!」
「・・・待って、待ってよ詩織!
あたし、そんなこと思ってナイよ!」
「うるさいっつってんのが分かんないの?!
早くこの部屋から出てけよっ!!」
―――――ガチャっ!
「詩織、燈南!!
なにやってんだよ、お前等!!」
「善くん、うるさい!!」
あたしと、詩織の声が聞こえたのか、善が割って入ってきた。
―――――ガチャンっ。
詩織に一喝され、出て行った善。
「燈南ちゃんも出てって!
何回言えば分かる?」
「・・・・・・。」
詩織が・・・詩織じゃナイ・・・。

