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―――――コンコンっ。
「善? 入ってもいい?」
「あ、燈南? どーぞ。」
「善、こないだの告白のはなし。」
「あぁ。」
「ごめん。
あたし、やっぱり好きな人を諦められない。」
「・・・そっか。
でも、俺もとうぶんはお前のこと、諦めらんねぇから。」
「うん、ごめん。」
「燈南、謝りすぎだよ!!
俺、虚しくなってくるし~・・・。」
そう言って、善が変顔をする。
「あっはは!
その顔ヒドいよ、善!」
「あ、笑ってくれた!
燈南は笑ってる方が可愛いぞ。
・・・いつもは、怖いけどな。」
「最後の一言、余計じゃない?!
じゃあ、あたし夕ご飯作ってくる。」
「おう、今日の夕飯、酢豚がいいなぁ~・・・。」
「豚肉ナイから無理。」
「・・・マジか。」
「その代わり、明日酢豚してあげるよ。」
「マジか! ヤッター!!」
善、無理して笑ってないかな・・・?
・・・善、ありがとう。
・・・っ後は、詩織に話さなきゃ・・・。

