――SIDE 和弥――

・・・東京に戻ってきたのはいいが・・・。

東京はうるせぇな。

今日から俺は、高校の先生。

「・・・あの、俺用事があるんで、先失礼します。」

そう、校長につげると・・・、

「奥さんとお子さん?」

と聞かれた。

嫁も、ガキもいねぇよ、ハゲオヤジが。

「・・・まぁ、そんなところですかね。」

と、曖昧な答えをして、帰る。

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「っ和弥さん!!」

「・・・燈南?
 ・・・なんでこんなところいるんだよ。」

「和弥さんに、相談したいことがあって・・・。」

「・・・何?
 ・・・家に帰ってからでもいい?」

「・・・・・・。」

あからさまに嫌そうな顔をする、燈南。

「・・・嫌だったら嫌って言えよ。」

「ごめんなさい・・・。」

「・・・まぁ、いいけど。
 ・・・じゃあ、駅前のカフェでいいか?」

「・・・うん。」

それにしても、燈南、元気ねぇな・・・。

てか、高校2年生と、こんなオッサンが一緒にいて大丈夫なのか・・・?