「えぇぇぇぇぇ!!!
唯歌、亮馬先輩に狙われてんの!?」


「声がでかい!」



彩音に昨日のことを報告したら、案の定叫びやがった。


「じゃあいいんじゃない!?
亮馬先輩にしちゃいなよ!」

「そうはいかないよ!
あたし亮馬先輩好きじゃないもんっ」

「かっこいいって言ってたじゃん」

「かっこいいって言っただけだし…」

「でもこの機会逃したらもうチャンスないんじゃない?」

「でも・・・」




ふと、昨日のお母さんのことを思い出して、そのことを綾音にはなしてみた。


「へぇー!そうなんだ!
唯佳ママ、幸せになれてよかったね!」


「うんっ」


やっぱり綾音は喜んでくれた。綾音はあたしの喜びを一緒によろこんでくれる。


「澤村春次って人なんだけどさ。」


「澤村春次?どっかで聞いたことあるようなー。」


「なんかの社長さんしてるみたいだよ?」