「どうすんの? これ」

真っ黒になったお魚を
つまみ上げながら紫樹は、
聞いてきた。


「どうしよっか…?」

メインディシュがないとか、
寂しいよね…。


「ま、仕方ねぇじゃん。別に、魚
なくてもいいし」

「ご、ごめんね…?」

あたしがボーッとしてたから…。



「愛理」

「………ん? 何?」

「ボーッとしてたのってさ…俺の
せい…だよな?さっき…俺が…」

「ち、違うよっ!!紫樹のせいなん
かじゃないよ!!てゆーか、気にし
てないから、大丈夫!!」

「………………」

……あれっ?

黙っちゃった?



な、なんで〜!?