「あたし…相当重症だぁ………」 キッチンに立ちながら一人、 そうつぶやいた。 紫樹に触(サワ)られたとき、 全然嫌じゃなかった…。 むしろ、“もっと…”って 思っちゃってたの…。 ……………どうして? 「愛理」 「し、紫樹っ!?ななな、何っ!?」 び、びっくりしたぁ!!!! 背後から声を かけられたあたしは、 必要以上に大きく、 反応してしまった…。