「愛理」

「ん? 何?」

初めて感じるムラムラっとした
感情?感覚?に、
俺は限界寸前で。



―――俺は思わず、
愛理に尋ねてしまった…。



「愛理」

「だから、何?」

「触ってもいいか?」

「………………はいっ!?」

―――その刹那、愛理の手からは
ツルッと皿が落ち、
割れる音だけが
リビング…否、家中に響いた…。



「あ、ご、ごめん!!お皿落として
割っちゃった……」

素手で割れた皿の破片を
拾い集め始めた愛理。