【愛理SIDE】


お風呂場ハプニングから、
1週間とちょっとが経った。



あの日のあれ以来、
あたしたちの関係は、
なんだかギクシャクしていた。


……って言っても、
もともと、そんなに
良くもなかったんだけど。




「…もしかして、愛理ちゃん?」

「…………はい?」

そんなあるお昼休み。

学校の廊下を歩いていたら、
不意に背後から声をかけられ、
振り返るとそこには、
すんごい美人なお姉さんがいた。




こころなしか、
紫樹に似てるようにも見えた。