「あ、あの〜…。あたしに何のよ
う…ですか?」

恐る恐る尋ねると女Aが、

「あんた、紫樹の何?」

と聞いてきた。


紫樹の何、って……。


「知り合い…です…」

正確には旦那様、だけど。


「紫樹が近くに女をおくわけない
じゃん!!」

と、女Bが言った。

「そ、そうみたいですね…」

だって紫樹、女嫌いだもん。