「ケイト」

「今度はなんなんだよ!?紫樹!!」

また遮ったからケイトは
半キレ気味に声をあらげた。

……しかも日本語で。

いきなり日本語でデカい声を
出したものだから、
俺ら…つか、主(オモ)にケイトに、
クラス中の視線が集まった。


「テメェが話しかけてたら、愛…
神林に女が近寄れねぇだろうが。
少しは考えてやれよ」


……やっべぇ〜…。

今俺、愛理って
呼びそうになった…。


あぶねぇ…ギリギリセーフ…?





まぁ…だけど現に周囲には、
女共が数人、
愛理に声をかけるタイミングを
伺っていた。