「ケイト。んなこと聞くなよな。
言いづらいことだってあるだろ」
そうケイトに言うと今度は、
好奇の目を俺に向けた。
……なんだよ、その目は。
「紫樹」
「あ?」
「やっぱお前、今日変だ」
「あ? どこが?」
「言動が」
「そうか?」
まぁ…ケイトからしたら
変に見えるかもな。
女近づけるとか、
今までじゃ絶対ありえなかった
わけだし。
……って、今もヤだけど。
愛理は、特別。
結婚してるからとかじゃなくて。
……よくわかんねぇけど、
とにかく愛理は
“特別”なんだよな〜…。
なんだ? このキモチは。

