「あぁ。女嫌いなお前が、好き好 (コノ)んで女に関わるわけがねぇか らな」 「……そっか。なら話しは早い。 愛理に家出されたんだよ。あ、家 出つっても、居場所はわかってん だよ。迎えに行ったんだけど…追 い返された」 「うん。 ……で?」 “お前が悩んでるのは、 家出じゃねぇんだろ?” ケイトがそう聞いてきた。 ―――やっぱり俺は、 コイツには一生、 頭が上がらねぇな。 ケイトを見て思った。